お盆                      

お盆が来ると、毎年おばあちゃんのことを思い出します。
おばあちゃんは、同じ三川内山の生まれで、うちのおじいちゃんに嫁いで来ました。
おばあちゃんの実家は、代々捻り物(人物や動物を手びねりで造ったやきもの)を造ってきた家系だそうで、それをよく話してくれました。
でも、今ではやきもの造りを受け継いでいないので、おばあちゃんのお父さんが使っていたヘラを、孫にあたる私のお父さんに譲ったのだそうです。お父さんはそれを大事にしています。

入院のお見舞いに行ったとき、おばあちゃんは「夏に生まれた女は強かとよ。だから大丈夫よ」と私に言ってくれました。獅子座らしい、明るいおばあちゃんでした。

長崎の精霊流しと同様、三川内でも初盆の家では賑やかに花火をあげて初盆さんを送ります。
爆竹や打ち上げ花火の音が響く中、「おばあちゃん、また来年ね」と心の中で見送りました。

「三川内やきもの語り」は
三川内皿山生まれの少女 釉子が語る
やきもの小説です