ひねり物

ひねり物とは、三川内で呼ばれる「小物彫刻・彫塑品」
です。卵殻手が海外で高く評価された同じころ、
「ひねり物」も多く輸出されました。

西洋のシンメトリーに成った造形物とは異なり、
「ユニーク」と評価されました。

現代、ギメ美術館などヨーロッパ、アメリカの博物館でも
展示されております。
ヨーロッパには三川内の「ひねり物」が博物館を始め骨董街にも多く存在します。

今でこそ石膏の型で大量に作れるので、色んな磁器製の置物が存在しますが江戸時代には石膏の使用はされておらず一個づつ手作りだったのです。

三川内ではそれを承知で「ひねり物」を多く輸出しております。

それは、網代陶石と大きく関係しています。網代陶石は、他にない微妙な粘りが有ります。
この陶石を使う事で他産地にはない磁器工芸が発達しました。
成形の容易さと乾燥収縮で割れない磁器土、「夢のような磁器土」。そんな土を三川内焼きは持っていたのです。

でも…石膏型の普及から「ひねり物」を始め多くの「陶磁器技術」が失われてしまいました。
同時に網代陶石の存在も忘れられてしまいました。

平成の今、新しい息吹をこの土に吹き込んで新たな磁器の世界を構築したいと思います。